Google検索やChatGPTなどのAIに、お店の情報を正しく伝えるための方法のひとつが構造化データです。少し専門的に聞こえますが、考え方はシンプルで、「店名はこれ、住所はこれ、営業時間はこれ」と、検索エンジンやAIが読み取りやすい決まった形式でホームページに書き添えることです。
この記事では、店舗のホームページに入れておきたい構造化データの種類と、確認の方法、入れるときの注意点を、専門知識がなくても分かるように解説します。
構造化データとは
人が読むホームページの文章とは別に、検索エンジンやAI向けに「このページには、こういう情報が書かれています」と伝えるための記述です。多くの場合、schema.org という共通の決まりに沿って、JSON-LD という形式でページの中に書き込みます。お客さまの画面には表示されません。
店舗が入れておきたい3つの構造化データ
1. お店の基本情報(LocalBusiness)
店名、住所、電話番号、営業時間、地図の位置、価格帯、ホームページのURLなどを記述します。業種に合わせて、HairSalon(美容室)、BeautySalon(エステ・サロン)、Restaurant(飲食店)、MedicalClinic(クリニック)など、より具体的な種類を選べます。
| 項目 | 書く内容の例 |
|---|---|
| name | 店名(Googleビジネスプロフィールと同じ表記) |
| address | 郵便番号・都道府県・市区町村・番地 |
| telephone | 電話番号 |
| openingHoursSpecification | 曜日ごとの営業時間 |
| priceRange | 価格帯 |
| sameAs | InstagramやGoogleマップなど、同じお店の公式ページ |
2. よくある質問(FAQPage)
ホームページの「よくある質問」を、質問と答えの組み合わせとして記述します。AIへの質問の形と一致しやすく、内容が正しく伝わりやすくなります。よくある質問の書き方はお店の「よくある質問」の作り方で解説しています。
3. ページの位置(BreadcrumbList)
「トップ > メニュー > カット」のように、ページがサイトのどこにあるかを伝えます。WordPressのテーマやSEOプラグインで自動的に出力されることが多い項目です。
なぜAI検索に役立つのか
AIは、ホームページの文章を読んでお店の情報を理解しますが、文章の書き方によっては、営業時間や住所を読み違えることがあります。構造化データがあると、大事な情報を誤解なく伝えられるため、AIの回答で営業時間が間違っている、別のお店と混同される、といったことを減らす助けになります。AIにお店が間違って紹介されるときの対処はこちらの記事で解説しています。
入れ方
- WordPressの場合:SEOプラグイン(All in One SEO、Yoast SEO、Rank Mathなど)の設定画面で、お店の情報を入力すると出力できるものがあります。
- ホームページ作成サービスの場合:サービスによって対応が異なります。設定項目がない場合は、制作会社やサービスのサポートに相談しましょう。
- 制作会社に頼む場合:「LocalBusinessとFAQPageの構造化データを入れてほしい」と伝えれば、対応してもらえることが多いです。
確認の方法
Googleが無料で提供している「リッチリザルト テスト」や、schema.org の「Schema Markup Validator」にページのURLを入れると、構造化データが正しく入っているかを確認できます。エラーが表示された場合は、制作会社に修正を依頼しましょう。
注意点
- ページの内容と一致させる:構造化データに、ページに書かれていない情報や事実と違う情報を入れてはいけません。
- 表記をそろえる:店名・住所・電話番号は、Googleビジネスプロフィールと同じ表記にします。
- 変更したら更新する:営業時間や電話番号が変わったら、構造化データも忘れずに直します。
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よくある質問
Q. 構造化データを入れると、検索順位が上がりますか?
構造化データそのものが順位を直接上げるわけではありません。ただし、検索エンジンやAIにお店の情報を正確に伝えられるため、検索結果での見え方や、AIの回答での紹介のされ方によい影響が期待できます。
Q. Googleビジネスプロフィールがあれば、構造化データは不要ですか?
Googleビジネスプロフィールは地図の情報、構造化データはホームページの情報です。AIは両方を参考にすることがあるため、どちらも正確にそろえておくのが理想です。
まとめ
店舗の構造化データは、お店の基本情報(LocalBusiness)、よくある質問(FAQPage)、ページの位置(BreadcrumbList)の3つから始めれば十分です。ページの内容と一致させ、表記をそろえ、無料のツールで確認することで、検索エンジンとAIにお店の情報を正しく伝えられます。

